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30代男のえげつねぇ投資日記

【AMGN】2019/1/29の決算発表と見通し

まず1月29日に発表されたアムジェンの決算と見通しについて考察しますゾ。いや、考察というよりアナリストの記事の寄せ集めに自分の独断と偏見を混ぜただけの内容ですが。。。


売上収益237億4700万ドル・前期比4%増
営業利益102億6300万ドル・同3%増
当期利益83億9400万ドル・同324%増*
*米税制改革の影響でやたらと位大きくなっています。51億ドルは自社株買いに使われたそうで。てかプラス60億ドル強だからほとんど還元してるじゃん!素晴らしい!



ポジティブ材料


・レパーサの大幅増収
前回の決算でも触れましたが、価格を60%下げたことが逆にプラスに作用しています。安くなったことで治療に採用されるケースが多くなり、全体で見れば増収につながっています。具体的には前年同期比62%増の収益を上げました。どの記事でもこれが上にきてるようです。中国での承認取得はやはり大きかったのでしょうか。


・Xgevaが2桁増収
売上高は前年同期比17%増。グッド!


・プラリアも2桁増収
売上高は前年同期比14%増。これもグッド!


・Aimovig(読み方分からん)も増収に大きく寄与
昨年発売した片頭痛予防薬で、売り上げが好調です。片頭痛患者多いしね。前四半期の2,200万ドルに対し、当四半期は9,500万ドルの売上だそうです。今後そこそこの主力薬になりそうな気配。がんばれー


・Blincytoも増収
売上高は、需要の増加を反映して、前年同期比37%増でかなりのもん。これもグッド!


・Vectibixも増収
6%増の1億6800万ドルだと。


・バイオシミラー
バイオシミラーはアムジェンの今後の収益の柱になると勝手に思っています。
ヒュミラのバイオシミラーであるAmgevita(読み方アムジェビータで合ってる?)、ハーセプチンのバイオシミラーであるKanjinti(カンジンチ?)が昨年発売されました。売り上げはまだ5500万ドルだそうだが先発品が爆売れ品目なので今後に期待です。
レミケードのバイオシミラーは申請は昨年末から始まっている。これも大型の品目なので期待したいです。さらにリツキサンのバイオシミラーについては第1相/第3相試験の良好な結果を公表しています。この調子で大型品目のバイオシミラーで他社を圧倒してほしい。アムジェンの技術力ならできるはずです。


他もポジティブ材料はいろいろあるけど疲れたからこれくらいにしときますね。



ネガティブ材料


ニューラスタ、エンブレル、アラネスプあたりが競合他社に押されています。先発企業の宿命。でも想定の範囲内で、前々から言われているからそこまで気にしていません。成長著しい品目をたくさん持ってますからね。


ニューラスタ:44億7500万ドル・同1%減
エンブレル:50億1400万ドル・同8%減
アラネスプ:18億7700万ドル・同9%減


あとマイナスに働いたのが2019年のガイダンス。


売上高が2018年の237.5億ドルよりさがり、218〜229億ドルの範囲と発表しました。


一株当たりの利益は調整後利益は、2019年には13.10ドルから14.30ドルの範囲と予想Zacks Consensus Estimateは14.45ドルだから失望を買ったようです。


一時的に後続品の影響を受けるのは仕方ないですね。成長中の品目がいかに売れるか?あとは二重特異性抗体とかの新製品の開発がうまくいくか?この辺に注目したいと思います。


それとアンメットメディカルニーズに応えるべく、少量多品種生産への取り組みも加速させています。かなり未知の領域ではありますが、ブロックバスターが生まれにくい昨今の状況を鑑みるに、戦略としてはベターでしょう。この辺は他の企業も目指してるところですがなかなか進んでいないのが現状のようだ。



総括


そんなに心配することないんじゃね?


この決算と見通しを受けて一時5%くらい株価下げたけどすでに4%くらい戻してるし。決算直後は明らかに売られすぎです。今となっては絶好の買い場だったけど仕方ありません。キャッシュポジション的に買い付ける余裕がなかったんです。



アムジェンはタンパク質医薬品、特に抗体医薬品の技術力では他社を圧倒し、常に先端を走っています。新技術への着手がとにかく早い。同業他社がいくら頑張っても先を行ってるんですよね。最新技術てんこ盛りの論文もたくさん出してるし、業界関係者の度肝を抜くのはいつもアムジェンなのです。


気になる人はアムジェンのパイプラインでも見てください。素晴らしいですよ。

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