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30代男のえげつねぇ投資日記

【BNGO】バイオナノジェノミクスの処遇について

最近伸び悩んでいるBNGO。


技術と製品の性能、将来性に期待をして投資しています。


BNGOの提供する製品は光学ゲノムマッピング(OGM)という技術を応用して遺伝子変異を見つけます。従来のシーケンサーとは異なり、配列の読み取り範囲が広いのが特徴です。そして構造の情報も得られるということで、シーケンサーでは発見できなかった遺伝子変異を見つけることができたという報告が多数上がっており、学会で発表されたり論文で発表されたりしています。もちろん欠点もあって、それはゲノム配列の詳細な情報を得られないという点ですが、こちらはイルミナやパシフィックバイオサイエンシズの提供するシーケンサーが得意とるる分野です。つまり、シーケンサーとOGMは相互補完的な立ち位置にあり、互いの技術を組み合わせることで遺伝子変異のより広範な知見を得ることができると考えられます。遺伝子変異が原因と思われる難病で、いまだその遺伝子が特定されていないものは多数あります。BNGOの技術はこうした領域に新しい光をもたらしてくれるものです。


ただ、現在のBNGOの事業が莫大な利益を生むかというと、それはなかなか難しいとも思っています。一台7000万円の高価な機器であるため、購入者はそれなりの資金力を持った機関が想定されます。現状、お金を持っている大学等の研究機関が購入していると思われます。もちろん資金力のない顧客にはレンタルもしているようなので、そうした事業による収益もあげているようです。ただし、研究用の分野は市場が小さいため、利益は限定的となるでしょう。本当に期待すべきは病院等の医療機関での臨床応用です。しかし、臨床応用に適用するためのFDA承認がまだとれていません。そのため、臨床応用という大きな市場を開拓できていないのです。


将来的に、遺伝子情報を利用した個別化医療はどんどん進んでいくと思いますので、BNGOの提供する製品はシーケンサーなどと共に大きな需要が見込まれます。


私の投資はこれを見越したものとなっておりますが、越えるべきハードルがたくさんあります。今のうちは研究機関による様々なデータの蓄積が最優先で、その後その蓄積した知見をもとにFDA承認という流れが自然でしょうか。


まさに、BNGOの将来はFDA承認にかかっているといっても過言ではないですね。


それか、同業他社による買収も可能性としてはあるでしょう。例えば次世代シーケンサーを手掛けるイルミナ等のライフサイエンス系企業に買収され、そこでシナジーを発揮していくこともまたBNGOの進む可能性のある道の一つなのかもしれません。


BNGOの決算発表は3/23です。ここでどのような発表がなされるのか、非常に注目しています。失望を誘うような内容であれば、いったんこの株を売却することも視野に入れています。


一度は15ドルまで伸びた株なので上がるのを待ってロングホールドしたいところですが、私の資金にも限界があり、他にも買いたい銘柄がたくさんあります。いずれにせよ、再来週の決算が楽しみですね!

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